ビジネス経験のみでプロダクトマネージャーになるための7か条

product manager

キャリアの最初からプロダクトマネージャーになる人は少なく、エンジニアやデザイナ、ビジネスバックグラウンドなど、何かしらの経験を積んでから、プロダクトマネージャーになるのが一般的です。

その中でも特に、プロダクトづくりのコミュニティにいても、ビジネスバックグラウンドでプロダクトマネージャーになる人の比率が少ないように思います。

いくつかある中でも、上記の3つの中でビジネス出身者が唯一プロダクト開発に携わっていないことが、最も大きな要因です。

この記事では、ビジネスバックグラウンドの方がプロダクトマネージャーとして働くためのコツなどを紹介します。主な対象としては下記の方々を想定しています。

・ビジネスバックグラウンドの方でプロダクトマネージャーを目指している方 ・プロダクトマネージャーになったばかりの方 ・エンジニアやデザイナーで、ビジネス出身のプロダクトマネージャーの思考回路を知りたい方

すでにプロダクトマネージャーとして長く活躍しているしている方には当たり前の話かもしれませんので、そっと閉じていただければ幸いです。

目次

なぜビジネスバックグラウンドの人がプロダクトマネージャーになりにくいのか

プロダクトを作るために必要な役割としてわかりやすいのが、有名なプロダクトマネジメントライアングルです。大事なときは基本に戻ります。

出典 https://tumada.medium.com/product-management-triangle-job-description-d18d1855ef65

上記を見るとわかるように、「顧客」をのぞいた役割としては、開発者とビジネスがありますが、ビジネスやそちら側の役割ほど、プロダクトづくりから遠い位置にいます。

もちろん1つのサービスを立ち上げるには、全方位的な経験値が必要ですが、どうやってプロダクトを作るのか?ということがわからないと、どうしてもエンジニアやデザイナーとの間に深い溝ができがちです。

プロダクトを作ったことがないと起こる問題

私自身も経験があるのですが、下記のようなことが起こります。

・使っている言葉が分からない ・分からないことが多すぎる ・そもそも分からないことが分からない ・分からなさすぎて質問しづらい ・チームの輪に入れない、信頼関係が築けない。

これは結構致命的で、単純に「プロダクトマネージャーになりたい」と言っても、なかなかハードルが高いのが現状です。

例えば、「分からないことが多すぎで聞くことができない」ケースは、1つや2つであれば聞くことはたやすくとも、言っていることが殆どわからなければどこから聞いていいかもわからないという状況が起こります。

この記事ではそのような自体をどうやって突破するのか、そのためのプロダクトマネージャーになるための7つの心得を洗い出してみました。

それら7か条を意識しアクションに移してみると、一気にプロダクトマネージャーのキャリアが現実になるのでぜひ試してみてください。

1つずつ紹介していきます。

1. 実際に多くのプロダクトを触ってみる、そして作ってみる

まずは、世の中にあるプロダクトを徹底的に触ってみることが大事です。

フリーミアムモデルが普及し課金せずとも体験できるプロダクトも増えてきましたし、Saasのプロダクトも一定期間無料のケースが非常に多いです。どんなプロダクトがどんな意図で作られているのか、深く知るためにはまずは多くのプロダクトに触れることがとても重要です。

流行りものに触れることを批判していたり、斜に構えて冷笑するなどはもってのほかで、流行っているものはなぜ流行っているのか?と疑問をもち、徹底的に使ってみるということが大事です。下記は本当にそうだと思います👇

いまはノーコードツールなんかも多く出てきているので、自分でプロダクトを作ってみるなどもハードルがだいぶ下がってきました。次のステップとしては、何かしらのプロダクトを作ってみることをおすすめします。1つ自分でプロダクトをつくってリリースしてみたりすると、ものづくりの何たるかが体感としてもわかるので、かなりおすすめです。

2. 簡単なコーディングを少しやってみる

「プログラミング思考」なんて言いますが、そもそもどういう仕組でプロダクトやサービスが動いているのか?ということを少しでもいいので理解したほうがよいです。

私も十分理解できているわけではないですが、この理解がまったくないと、これこれをこうしてほしいというリクエストを出しても、それが難易度(工数や時間)がどれくらい高いのかが分からず、建設的な議論に発展する前にモメてしまうなんてことも合ったりします。

最近は初心者向けのオンラインプログラミングの学習サービスも出てきていて、割と安く学習ができます。

私はPythonを勉強するためにProgateは一通り終わらせました。

Progate(プロゲート) | Learn to code, learn to be creative.

その後、もうちょっと詳しくやろうと思い、datacampでもしばらく学習をしていました(後者は英語です)

全くわからない方は、Webサービスに使うHTML・CSSから始めたり、データ分析につかうSQLなどハードルが低そうなものからやると良いです。個人的におすすめはSQLです。

そもそものエンジニアリングの基本や用語などをさらっと理解してみたいのであればこちらの本はおすすめです。サイトルは採用・人事担当者となっていますが、そうでなくてもかいつまんで大枠がつかめます。

Amazon.co.jp : 採用・人事担当者のためのITエンジニアリングの基本がわかる本

3. デザインを学んで見る

こちらもコーディングと同様で、少し手を動かして作ってみましょう。

UXリサーチやUIデザインの基礎の本を読むのもいいですが、1と関連してあるプロダクトの画面を真似して、それらのデザインをFigmaなどのツールで作ってみるとデザインの仕組みなどがわかりやすいです。

Figmaの使い方もいろいろなところに情報がありますが、chot.design は情報がわかりやすくておすすめです。chot.designはこれ以外にもデザインにまつわる情報が多く載っているので、参考になるかと思います。

UI/UXデザインツール『Figma』入門 | chot.design

4. プロダクトマネジメントの基礎を学ぶ

プロダクトマネージャーは、プロダクトづくりをするだけでなくチームをリードしてプロダクトを成功へ導くか、ということが求められています。 それが体系的にまとまった書籍がこちらの「プロダクトマネジメントのすべて」です。目次を見ても分かる通り、プロダクトマネージャーとして何をすべきか?ということが網羅的に書かれているので、未経験の方や経験が浅い方は必読です。

ほかにも、プロダクトマネージャーのコミュニティである「プロダクト筋トレ」なんかはとってもおすすめです。

プロダクト筋トレコミュニティ
プロダクト筋トレコミュニティ プロダクト筋トレコミュニティはプロダクトづくりに関わる全ての人のためのコミュニティです。 私たちと一緒にプロダクトをつくる力を伸ばしませんか?

頻繁に学習などのイベントなども開催されているので、思い切って飛び込んでみると、いろいろなプロダクトマネージャーとともにスキルを磨くことができます。

このコミュニティでの活動をきっかけに、下記のイベントに登壇する機会も頂いたりしました。

切磋琢磨する仲間をつくって、成長を倍速にする方法

5. 本気でつくりたいプロダクトを見つける

上記までの論点はすべて「どうなったらなれるか」というのはあくまで方法論の話です。

本当に最短距離なのは、「自分が本気で作りたい、携わりたいというプロダクトを見つける」ことです。

やりたいことがあればそれを実現する方法を逆算して見つけたり、吸収したりしながらどんどん進んでいきますし、練習より実践で得る経験値は何倍も濃いものになります。

今までの自分の人生を振り返ってみて、どんなサービスがとてもいいと思ったか、それはなぜなのか?などを内省してみると気づきがあるかもしれません。

6. テクノロジーが世界を変えると信じる

ここはちょっと私の私見が濃い部分です。

そもそも、事業を成り立たせるためにテクノロジーが必須か?と言ったらそうではありません。技術に疎くても世の中の多くの事業者は、事業をつくり、売上や収益を作り出しています。

しかし、テクノロジーを最大限活用して作り上げるサービスというのは、拡大していくスピードに限界がありません。急成長のサービスが世の中に多く出てきて、ユニコーンと呼ばれる時価総額1,000億超えの企業がボコボコ出てきています。

テクノロジーをテコにして、場所や言語や人種を問わず、多くの人達にサービスを提供することができるようになってきました。テクノロジーを活用するためには、テクノロジーを活用してプロダクトを作る必要があり、やはりものづくりの視点を十分に養う必要があります。

これからの時代に、テクノロジーを活用したプロダクトマネジメント能力というのは極めて重要になってくると思います。

7. コミュニケーション力はあったほうがよい

分からないことが合っても聞きやすい関係性をつくったり、未経験でもチームに入り込みながらプロジェクトをリードしていくなど、プロダクトマネージャーにはコミュニケーション能力が求められることが多いです。

コミュニケーション能力とは単に会話だけでなく、ドキュメントにまとめる力やプレゼンテーション能力なども含みます。何かしら自分なりのコミュニケーション力はあると、問題にぶつかったときも解決しやすいかもしれません。

MUSTではないですが、自分なりのコミュニケーションスタイルや得意な部分があると、よりよりチームでプロダクトづくりができると思います。

トライアングルの3つ+αが揃って初めてすばらしいプロダクトができる

繰り返しになりますが、プロダクトマネジメントトライアングルを見てみても、プロダクトづくりから少し離れているのが「ビジネス」部分になります。

とはいえ、そのうちのどれかがかけても、プロダクトが成立するor成功するということはありえません。

最終的には、プロダクトマネージャーがリーダーとなり、サービスづくりをする上で必要な関係者から絶大な信頼を集め、困難があってもそれらを解決するためのリーダーシップが求められることは間違いありません。

プロダクトチームをリードするにはOKRという手法をつかうとよいです。こちらの記事もぜひ参考にしてみてください。

OKRとは?チーム一丸となって高い成果を生み出す究極の方法 – GoogleやFacebookで活用

以上です。

ぜひ参考にしてみてくださいね。

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